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アスベストは本当に危険?アスベスト改正法の内容と危険性を解説

2023.03.31

アスベストは1950年代から使用されていましたが、その危険性が問題視されたため、現在は全面使用禁止の物質です。
2022年にはアスベスト改正法により建物のアスベスト調査が義務化され、調査の結果を含めて報告が必要となりました。

今現在はアスベストは使用されていません。
しかし、これまでにアスベストが使用された建物はたくさんあり、取り壊しの際にアスベストの飛散への注意を必要とします。

なぜアスベストは危険だといわれるのでしょうか?
アスベストの危険性と、アスベスト改正法について詳しく解説します。

アスベストは本当に危険?アスベスト改正法の内容と危険性を解説

アスベストの危険性|理解しておくべき理由

アスベストは危険なものであると長年いわれ続けているが、なぜ危険なのかと聞かれると答えられる方は少ないでしょう。

アスベスト(石綿)はとても小さな繊維であり、アスベストが体の中に入ってしまうと、簡単には排出されないといわれています。
体に入ったアスベストは、長い期間を経て肺がん・じん肺・中脾腫を発症させる恐れが高いです。

そのため、危険性が高い物質として、現在では使用を禁止されました。

アスベスト改正法|危険性に関する事項は変わった?

アスベストに関する法律はこれまで幾度もの法改正によって規制が行われてきました。
2020年に大気汚染防止法の一部改正する法律が公布され、2022年4月に施行されて行います。

これまでは一部のアスベストに対する規制でしたが、今回の法改正はすべてのアスベストに対し有効です。
そのため、義務化となる部分も大幅に増え、罰則も創設されました。
今日では、これまで以上アスベストに関する適切な対応が求められているのです。

規制対象の拡大

規制対象の拡大は、今回の法改正で重要なポイントだといえます。
これまでの規制対象との変更点は以下の通りです。

これまでの大気汚染防止法 アスベスト改正法で改正点
・規制対象はレベル1とレベル2

・作業基準の遵守義務は元請け業者のみ

・すべてのレベルが規制対象

・下請負人も作業基準の遵守義務が必要

・作業結果の報告も必須

これまでは規制対象にはならなかった部分・レベルも規制対象となりました。
対象が拡大し、今まで以上に安全にアスベストに取り組む必要が生まれています。

事前調査と結果報告の義務化

現在では、アスベストに関する事前調査が義務化されています。
事前調査の結果は、必ず元請け業者または施工者が事前の報告が義務付けられ、電子報告を行わなければなりません。

なお、アスベストの事前調査は、2023年10月1日以降一定の知見を有する者しか行えません。

違反した場合に直接の罰則を創設

義務化されたアスベスト改正法内容を遵守しないなどの違反行為がわかった場合、直接の罰則が科せられます。

隔離等をせずにレベル1・レベル2に除去作業を行う
事前調査の報告を怠る

違法なアスベスト除去をした場合は3か月以下の懲役または30万円以下の罰金、法律に規定された除去方法をせずに違反した場合には同じく3か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

危険性のあるアスベストに関する疑問を解決!

危険性の高いアスベストを適切に扱うために、必要な知識は数多くあります。
記事を読んでいて、アスベストに関する疑問を持った方も、きっといるでしょう。
ここでは、アスベストに関する疑問に、1つずつ回答していきます。

どんな建物に使われているの?

アスベストは建築資材(耐火・耐熱・防音)に使用されていたので、ほとんどの建物に使われている可能性があります。
ビルやマンション、公共の建物などだけではなく、一般住宅でも使用されている可能性があるのです。

特に1955~1960年代が多く使われている可能性があり、建築資材としては1975年まで使用されていました。
どの建物かではなく、いつの年代の建物に多く使われていたかによって使用の有無を判断します。

事前調査の費用に補助金はないの?

アスベスト調査の義務化によって、解体費用が高くなり、施主にとっては解体費用が重くのしかかってきます。
少しでも解体費用を抑えたい場合、アスベスト調査費用に対しての補助があります。

国土交通省が管轄する補助金は、1棟あたり上限25万円です。
地方自治体によっては解体費用などの助成金も申請できるため、お住いの地域ホームページをぜひチェックしてください。

適切な除去方法はあるの?

一般的なアスベストの除去方法は以下の通りです。

1.集塵・排気装置の稼動
2.抑制剤による湿潤化
3.抑制剤の効果を確認後、ケレン棒等により吹付けアスベストを掻き落とす
4.状態に応じて、再度抑制剤を吹付けたあと、ワイヤーブラシ当を使用して付着しているアスベストを取り除く
5.目視により除去が十分に行われたのを確認後、吹付けアスベスト除去面に粉塵飛散防止処理剤を散布する

正しい方法を確認し、適切な処理を行いましょう。

まとめ

アスベストの危険性について、人体に及ぼす影響とアスベスト改正法について詳しく紹介しました。
アスベストは今現在は使用禁止で使われていませんが、1950年代から1975年まで使用されていたものがまだ建物には残っています。

解体工事などを行う場合、誤ってアスベストを吸い込んでしまうと、じん肺や肺がんなどの病気を発症する可能性が高いため、適切な処理が必要です。

アスベスト改正法で事前が必要になりましたが、素人目で判断ができるものではありません。
法律に則り正しい対処をするため、アスベストが含まれている可能性が高い場合は、専門業者に相談して適切な対処をしましょう。