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ビル解体に使う重機の種類は?種類ごとに値段も違う?

2023.09.15

ビル解体は、平屋の解体に比べると費用がかかります。
ビルの解体に使う重機について知りたい方も多いでしょう。

解体工法によって、使う重機のアタッチメントの種類も異なります。
この記事では、ビル解体に使う重機の種類や解体技術、費用が高くなるポイントを紹介します。

ビル解体に使う重機の種類は?種類ごとに値段も違う?

ビルの解体(取り壊し)には重機を使う

ビルの解体に使う重機は、油圧ショベルです。
ショベルカーという名前で広く知られています。
さまざまな大きさがあり、アームの先にあるアタッチメントが付け替え可能です。

アタッチメントを付け替えると、異なる作業ができます。
ビルの解体は基本的に油圧ショベルと、人の手によって行われるものです。
油圧ショベルを高所に持ち上げるために、クレーンも利用されます。

近年は高層ビルが増えたため、クレーンの出番も増えています。
なお、クレーンのタイプは自走できるタイプと自走できないものの2種類です。

ビルの解体後には、整地をブルドーザーで行います。
こちらは、ビルの解体そのものには使われませんが、最後の仕上げには欠かせません。

油圧ショベル以外にビル解体に使われる重機は?

前述したように、油圧ショベル以外にビル解体に使われる重機は、クレーンとブルドーザーです。
ただし、クレーンは一戸建てなど住宅の解体工事には使われません。
そのため、自走できるラフテレーンクレーンやトラッククレーンは、中高層ビルまでの解体に使われます。

一方、自走できないタワークレーンは高層ビルの解体に使います。
なお、タワークレーンを現場に持っていくためには、別途運搬用車両が必要です。

ブルドーザーも、整地する土地の広さによって異なる大きさの車両が使われます。
使われる重機の数や種類が多いほど、費用も高くなるため気をつけましょう。

重機を使用しなければビル解体の費用は安く済む?

解体工事の費用をできるだけ安く済ませたい方は多いはずです。
できるだけ重機を使わずに、手で解体作業を行って欲しいと考える方もいるでしょう。
しかし実は、解体工事は重機を使わないとかえって高くつく可能性があります。

建築工事は、人件費×工期の日数分だけ費用がかかります。
例えば、1日1万円の人件費の場合、職人さんが20人参加すれば人件費だけで1日20万円です。
一方、費用が1日5万円かかる重機1台と職人さんが10人で工事を行った場合、1日かかる費用は15万円で済みます。

重機を使うと費用がかかりますが、人間の何倍もの働きが期待できるでしょう。
よって、工事を早くかつ安く終らせるためには、重機を使った方がいいのです。

重機でのビル解体で費用が高額化する4つのケース

重機でビルを解体する場合、費用が高額になりがちな4つのケースを紹介します。
ビルの解体を依頼する予定がある方は参考にしてください。

非常に高い高層ビルの場合

地上10階以上の高層ビルの場合、解体するにはタワークレーンが必須です。
タワークレーンを運搬する車両や、タワークレーンで油圧ショベルをつり上げる機材なども必要になります。

高層ビルの場合、重機をクレーンでつり上げて上階から解体していくため手間がかかります。
日本では高層ビルほど頑丈に作られているケースがほとんどです。
規模も大きな建物が多いため、解体には時間や費用がかかります。

大型重機が使えない工事の場合

建物の前の道路が狭い、建物が住宅密集地の中に建っているといった場合、大型重機が使えません。
大型重機が使えない場合は人の手で解体しなければならず、人手が必要です。

前述したように、工事の費用は、参加する人数によって変わります。
重機を使えば1台で済むのに、人間の手で解体しなければならないのは効率が悪いです。

建物の前の道路が狭い・隣の建物との距離が近いといった場合は、予算を多めに取っておくとよいでしょう。

複数の重機が必要になる工事の場合

大規模な建物の解体をする場合、重機も複数必要です。
重機も1台ごとに費用がかかるので、建物が大きいほど解体費用もかさんでいきます。
クレーンや重機、ブルドーザーをフルに使えばさらに費用がかかるでしょう。

建物の構造が複雑でアタッチメントが複数必要な場合も、費用がよく高額化します。

対策は見積もりをしっかり作ってもらうこと

できる限りビル解体の費用を抑えたい場合は、まず見積もりをしっかりと作ってもらいましょう。
「解体していたらアスベストなどの危険物が出てきた」場合以外は、費用が大幅に変わる可能性は低いです。

できるだけ正確な見積もりを作ってもらい、さらに相見積もりを利用すれば、適正価格で工事をしてもらえます。

まとめ

ビルの解体工事は、重機が必須です。
小さなビルであっても「人の手ですべて解体してくれ」といった要求は、よほどの特殊事例でないと通りません。

また、ビルや敷地、道路に問題があるときは、工事費用が跳ね上がる可能性があります。
正確な工事費用を知りたい場合は、まず実績が豊富な解体業者に見積もりを作成してもらってください。
可能なら、数社で見積もりを比較しましょう。
そうすれば、おおよその地域相場もわかります。

このほか、不明な点があったらなんでも解体業者に尋ねてみましょう。
解体業者は解体のプロですので、適切なアドバイスをもらえます。
また、ビルの解体工事は重機以外にもさまざまな費用がかかると覚えておきましょう。