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アスベスト診断士の難易度は? | 講座参加資格や講座内容を紹介
2023.02.28
アスベストの使用が想定される解体現場では、関連した資格の保有者が事前調査を実施します。
この記事では、事前調査に必要な資格「アスベスト診断士」の講座参加資格や講座内容、試験の難易度を解説します。
2023年10月の法改正後、アスベスト診断士がどのような扱いに変わるのかも説明しますので、気になる方はぜひご覧ください。
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アスベスト診断士の講座を受けるには?
アスベスト診断士は、一般社団法人 JATI協会が定めた資格です。
この資格があれば、解体現場の事前調査や現場作業員への指導ができます。
講座参加へ必要な要件は以下2点です。
1. 講座参加資格
2. 講座参加費用
合格者は認定登録をすると、JATI協会から登録証が発行され、名刺等に資格名称の利用が許可されます。(別途登録料1万円、有効期限2年間)
1.講座参加資格
アスベスト診断士の講座は、以下の資格保有者または実務経験者が対象です。
● 石綿作業主任者の資格を保有
● 第1種の作業環境測定士
● 建築士法に基づく、一級建築士及び二級建築士の免許登録者
● 建設業法に基づく、一級施工管理技士(建築施工管理)の資格を保有
● 労働安全衛生法に基づく、労働衛生コンサルタントの資格を保有
● アスベストを含むものの除去に関し、3年以上の実務経験者
● アスベスト有無の事前調査に関し、1年以上の実務経験者
有資格者の場合は講座参加申し込み時に資格証明のコピーの提出、実務経験者の場合は業務経験証明が必要です。
2.講座参加費用
講座を受けるには参加費用(非課税/テキスト代・昼食代込み)がかかります。
資格 | 参加費用 |
一般 | 12万円 |
JATI協会会員 | 10万円 |
講座を受けるには、10万円程度の資金を用意する必要があります。
アスベスト診断士の資格を取るためにも、事前に資金は確保しておきましょう。
在籍している会社がJATI協会の会員か確認し、参加申し込みをすればお得に講座受講ができます。
アスベスト診断士の講座内容と試験難易度
3日間実施される講座を受け、試験に合格すると取得できる資格です。
講座の内容と試験の難易度を解説します。
1. 講座の内容
2. 試験の難易度
カリキュラムと試験の難易度を知っておくと、前もって講座対策もできるでしょう。
講座の内容
3日間かけて行う講座は以下のカリキュラムで行われます。
日程を確認しておき、自身のスケジュールを講座開催に合わせましょう。
基礎編 | ・石綿の基礎知識
・石綿の健康影響 ・関係法令 ・建築物に関する基礎知識 |
調査・診断編 | ・アスベスト含有建材に関する基礎知識(サンプル研修含む)
・調査の手順および調査方法(実習含む) ・報告書の作成方法(実習含む) ・分析に関する基礎知識(実習含む) |
石綿処理編 | ・飛散防止対策
・廃棄物の処理方法 ・保護具の正しい使い方 ・建築リサイクルに関する知識 |
難易度は基礎編が易しく、実際の調査・実技などになるにつれ難しくなる傾向にあります。
講座には実習が含まれるので、より実践的で難易度の高い内容といえるのです。
試験の難易度
試験の難易度が高いのかは、気になるポイントです。
ここでは、アスベスト診断士の試験難易度を知るために、合否に関わる要素を確認していきます。
試験の合否を左右する要素は、以下のとおりです。
● すべてのカリキュラムを受講
● 試験の総得点が70%以上
● 基礎編、調査編・診断編、石綿処理編の出題得点がいずれも60%以上
講座に参加対対象者は、すでにアスベストに対する知識を有する資格者または実務経験者です。
3日間かけて実施する講座をしっかりと受講すれば、試験の難易度も下がるでしょう。
2023年10月から「アスベスト診断士」だけでは事前調査ができない?
これまでは資格保有者だけでも、事前調査の実施が許可されていました。
しかし、2023年10月からは厚生労働省が認定した一定の要件を満たす者が事前調査を実施する必要があります。
資格保有者は「一般社団法人日本アスベスト調査診断協会」へ入会しなければ無資格と同等のため、事前調査を行えません。
アスベスト診断士合格後は「一般社団法人日本アスベスト調査診断協会」の会員登録を
診断士試験の合格後には、すみやかに「日本アスベスト調査診断協会」へ入会申し込みを行いましょう。
日本アスベスト調査診断協会への入会は、診断士の講座修了者で試験合格者が対象です。
2023年9月30日以前に資格を保有している方は、法改正前に入会申し込みを行うとよいでしょう。
キャリアアップを支援する企業でアスベスト診断士を目指そう!
アスベストは人体へ悪影響を及ぼすものです。
そのため、使用が想定されている建物の解体は、有資格者による事前調査や解体手続きを行い、解体作業に入ります。
資格があれば、会社の信頼度も上がり、任せられる業務の範囲が広がります。
キャリアアップ支援や資格取得に手厚い企業への就職や転職も検討してみましょう。
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まとめ
診断士は、アスベストの使用が想定される解体現場に欠かせない資格です。
JATI協会の講座と試験合格で資格を得られますが、2023年10月以降は日本アスベスト調査診断協会への入会が必要となります。
現場指導者としてキャリアアップを目指せる資格なので、職長や現場管理者へのキャリアビジョンをお持ちの方は資格取得を目指しましょう。
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